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動画マニュアルナレーション原稿

動画マニュアルのナレーション|費用の目安と原稿の作り方

執筆:小林将大/ナレーター

動画マニュアルのナレーションは、企業VPと同じように読んではいけない

製造業の教育担当の方、業務システムの導入支援をされている方、マニュアル制作を請け負っている制作会社の方から、「企業VPと同じ感覚で発注したら、なんだか合わなかった」というご相談をいただくことがあります。

原因は声質でも技術でもありません。視聴者の状態がまったく違うからです。

企業VPを見ている人は、椅子に座って画面に集中しています。動画マニュアルを見ている人は、手を動かしながら、画面をちらちら見ています。片手に工具を持っていたり、別のウィンドウで実際の操作をしていたりします。

この違いが、読み方のすべてを決めます。

実際の制作をご検討の場合は、動画マニュアル・研修ナレーションの依頼に原稿・章分割・納品の確認事項をまとめています。

操作説明の原稿と、声の判断を並べる

以下は設定を保存する操作を題材にした説明用の例です。実際のお客様の映像や、収録実績の紹介ではありません。

整理前:「設定画面を開いて項目を選んで保存してください。」

整理後:「設定画面を開きます。」「対象の項目を選びます。」「保存を押します。」

原稿・映像の状況収録前に決めることそうする理由
一文に複数の操作が入っている操作ごとに文を分ける途中再生でも、いま行う操作を示すため
画面操作に時間がかかる待ち時間を編集で作るか、収録で取るか次の操作を先に読み進めないため
製品名・型番が出てくる読み方とアクセントを確認する社内の呼び方と読み上げを揃えるため
後日、一部の操作が変わる予定工程ごとのファイル分割を相談する変更対象の音声を特定しやすくするため

小林将大へのご依頼では、参考音源と原稿をもとに声の方向性を確認します。「親しみやすく」「落ち着いて」だけでなく、誰が・どの画面を・何をしながら見るかもお知らせください。抑揚や間は、用途に合わせてすり合わせます。

費用の目安

料金の考え方は企業VPと同じで、映像の尺で決まります。

映像の尺費用の目安動画マニュアルでの例
3分以内¥50,000〜単一機能の操作説明
5分程度¥70,000〜一連の作業手順
10分程度¥120,000〜導入研修・安全教育

3分尺を基準に、以降は1分ごとに +¥10,000 が目安です。

ただし動画マニュアルには、企業VPにはない特徴が2つあります。

長尺になりやすい。 手順を省略できないため、10分を超えることが珍しくありません。

本数が多い。 「機能ごとに5本」「工程ごとに12本」といった形でまとまって発生します。

複数本をまとめてご相談いただく場合は、共通する原稿や用語、収録日程を確認します。本数だけで一律に値引きするのではなく、実際の作業範囲に応じてお見積りします。総本数と各動画の尺をお伝えください。

読み方が変わる3つのポイント

1. 抑揚をつけない

企業VPでは、伝えたい言葉を立てて印象を作ります。動画マニュアルでこれをやると、手順の重要度を誤って伝えてしまいます。

「必ず電源を切ってから」と強く読めば、視聴者は「電源」が要点だと受け取ります。しかし実際の要点が「切ってから」の順序にあるなら、強調の位置がずれています。

手順の説明では、どの語も等しく届く一定のトーンが基本です。強調は、本当に事故につながる箇所だけに取っておきます。

2. 作業の時間を待つ

画面で作業している人は、ナレーションについて行けません。

「ネジを4本外します」と読んだあと、次の手順をすぐ読み始めると、視聴者は一時停止するしかありません。手順と手順のあいだに、実際の作業時間に見合った無音を置く必要があります。

この無音は編集で足すこともできますが、収録時から間を取って読んだほうが自然になります。原稿に「(作業:約10秒)」と書いてあれば、その通りに間を空けて収録します。

3. 一時停止・巻き戻しを前提にする

動画マニュアルは、頭から通しで見られるとは限りません。途中から再生され、同じ箇所が何度も巻き戻されます。

そのため、ひとつの手順はそれだけ聞いて意味が通る形にしておく必要があります。「先ほどの手順で」「これを」といった前を受ける表現は、途中再生では意味を失います。

原稿の作り方

型番・専門用語には必ずルビを

これが動画マニュアルで最も事故が起きる箇所です。

型番の「1」は「いち」か「ワン」か。「M6」は「エムろく」か「エムシックス」か。社内で当たり前に使われている読み方は、外から見ると判断がつきません。

ルビが無い場合、ナレーターの選択肢は「調べる」「確認する」「迷ったまま読む」の3つしかありません。読み方を事前に揃えると、確認の行き違いを減らせます。実際の納期は、原稿量とスケジュールを確認してご案内します。

1分あたり300文字を目安に

これは業界の一般的な基準で、動画マニュアルでも変わりません。5分の映像なら1,500文字前後が標準的な速度です。

ただし動画マニュアルでは、作業の無音時間を差し引く必要があります。5分の映像に作業待ちが1分あるなら、原稿は1,200文字程度に収めます。

手順の番号は読み上げるか決めておく

「①」「手順1」といった番号を、声に出すかどうかを指定してください。画面に大きく出ているなら読まないほうがすっきりしますし、音声だけで作業する場面があるなら読んだほうが親切です。どちらが正解ということはなく、決まっていないことが問題になります。

発注側が受け取るメリット

これらの準備は、ナレーターへの配慮であると同時に、発注側の実利に返ってきます。

差し替えが安く済みます。 動画マニュアルは、仕様変更のたびに一部を撮り直します。手順ごとにファイルを分けて納品しておけば、変更した手順だけを差し替えられます。全体を録り直す必要がありません。

確認の往復が減ります。 ルビと作業時間が原稿に書いてあれば、収録前の質問がほぼ無くなります。

よくあるご質問

Q. 章ごとにファイルを分けて納品してもらえますか。
A. 対応しています。ファイル名の付け方もご指定ください。あとで差し替える前提なら、最初から細かく分けておくほうが確実です。

Q. あとから1手順だけ追加になった場合、また最低料金がかかりますか。
A. 差し替えや追加のご相談は、その都度お見積りします。同じ案件の続きであれば、新規の1本として扱うことはしません。

Q. 音を出せない現場で見るので、字幕が主になります。それでもナレーションは必要ですか。
A. 字幕が主でも、音声があると理解の速度が上がります。ただし予算配分としては、字幕の精度を優先したうえで、危険が伴う工程だけ音声を付けるという判断もあります。用途をお聞かせいただければ、必要な範囲をご提案します。

Q. 納期はどのくらいですか。
A. 原稿確定後、通常24〜48時間で納品しています。本数が多い場合は、章ごとに順次納品することも可能です。

Q. 専門用語の読み方が社内でも統一されていません。
A. その状態でご相談ください。ナレーターが読み上げる際に統一が必要になるため、収録前に確認事項として整理してお返しします。結果的に、社内の表記統一のきっかけになることもあります。

まとめ

動画マニュアルのナレーションは、企業VPとは読み方が根本的に違います。視聴者が手を動かしながら聞いているためで、必要なのは印象づけではなく、聞き逃されない一定のテンポと、作業を待つ間です。

原稿の側では、型番と専門用語のルビ、作業時間の明示、手順番号を読むかどうかの指定。この3点が決まっていれば、確認の往復が減り、納品は早くなります。

そして、手順ごとにファイルを分けておくこと。動画マニュアルは必ず更新されます。最初の設計次第で、2年後の差し替え費用が変わります。

ナレーションのご依頼は ¥50,000〜。原稿確定後、通常24〜48時間で納品します。お急ぎの場合はスケジュールに応じてご相談ください。

※ご予算が決まっている場合は、その範囲で対応できるかご相談ください。

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小林将大 | プロフェッショナル ナレーター

小林 将大Masahiro Kobayashi

Professional Narrator

企業VP、CM、ドキュメンタリーなど年間200本以上のナレーションを担当。高品質な宅録環境を完備し、スピーディかつ最高水準の音声データを提供します。

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料金
¥50,000〜
納期
原稿確定後、通常24〜48時間
納品形式
WAV / MP3

※ご予算が決まっている場合は、その範囲で対応できるかご相談ください。

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