動画の『聴きやすさ』を劇的に変える!音声の整音(MA)とナレーションの関係

その動画、音のバランスは取れていますか?
どんなに滑舌の良いナレーションをのせても、BGMが大きすぎたり、声にノイズが混じっていたりしては、視聴者にメッセージは届きません。
映像制作における音声の仕上げ工程である「MA(Multi Audio / 整音)」。
今回は、ナレーターの視点から、映像をプロフェッショナルな仕上がりにするための「音声のコツ」をご紹介します。
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1. MA(整音)で何が変わるのか?
整音とは、単に音量を調節するだけではありません。
> 【主な整音作業の内容】
> * EQ(イコライザー): 声のこもった部分を削り、明瞭度を上げます。
> * コンプレッサー: 音量のばらつきを抑え、安定して聴きやすい声にします。
> * ノイズ除去: 録音時に微かに入ったリップノイズ(口音)などを取り除きます。
> * BGMとのバランス調整: 声と音楽の周波数がぶつからないよう調整します。
これらの作業を行うことで、スマホのスピーカーでも、大きなスクリーンの会場でも、「伝わる音」になります。
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2. ナレーターが提供する「編集しやすい音」とは
制作ディレクター様にとって、編集しやすい音声素材には特徴があります。
* 十分なダイナミックレンジ: 音が割れておらず、かつ小さすぎない適正な音量。
* ノイズの少なさ: 宅録であっても、徹底して外部ノイズや機材ノイズを排除した環境での収録。
* 適切な余白: 各文章の間に適切な余裕(マージン)があり、カット編集がしやすいこと。
KOBATEE.JPでは、納品前に基本的な整音処理を行い、編集ソフト(Premiere Pro等)ですぐに使える状態でデータをお渡ししています。
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3. クオリティを一段階上げるためのTips
もし可能であれば、ナレーションを映像に載せる際、BGM(音楽)の周波数の一部(特に声と重なる中音域)を少しだけ下げてみてください。
これだけでナレーションがグッと前に出て、視聴者の耳に言葉が残りやすくなります。
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まとめ
「音」は映像の半分を占めると言われます。ナレーションという「素材」の良さを活かすには、適切な仕上げ(MA)が欠かせません。
KOBATEE.JPでは、ナレーションデータの納品はもちろん、BGMやSEとのミックス(MA)まで一貫してお引き受け可能です。音のクオリティにこだわりたい制作担当者様は、ぜひお気軽にご相談ください。

小林 将大 Masahiro Kobayashi
Professional Narrator
企業VP、CM、ドキュメンタリーなど年間300本以上のナレーションを担当。
高品質な宅録環境を完備し、スピーディかつ最高水準の音声データを提供します。
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